東福寺 涅槃会2017

3月14日〜16日に3日間行われる、東福寺の涅槃会に行ってきました。

東福寺 東福寺 東福寺

涅槃会とは、お釈迦様の入滅(亡くなること)が旧暦2月15日(新暦3月15日)であることから各寺院で行われる行事です。

京都では、知恩院のように2月15日に行う寺院と、東福寺のように3月15日に行う寺院の2派があるようです。つまり、知恩院の涅槃会は1ヶ月前に終わってしまっていますので、今回は東福寺を攻めてみました。

東福寺 涅槃会 2017

東福寺では、涅槃会の際に、国宝の涅槃図の御開帳があります。法堂で無料にて見ることができます。残念ながら法堂内は撮影禁止なので、外から見えるところだけ撮ってみました。

東福寺 涅槃図

天井には、多くの方が教科書などどこかで目にしているはずの、堂本印象(明治時代の代表的な日本画家、京都出身)による龍の水墨画が書かれていますよ。

東福寺 法堂天井画龍

甘酒もいただきました。志を100円お渡ししました。しょうががキツめの熱い甘酒でした。

東福寺 涅槃会の甘酒 東福寺の甘酒

東福寺は、紅葉の頃に行って、すっかり私のお気に入りの寺院となりました。ですので、国宝の三門(山門、ではありません。漢字では「三つの門」と書くのが正しいです)と、方丈庭園は、公開されていたら有料でも必ず拝観することに決めています。

まず、三門です。こちらも内部撮影は禁止なので(高所で危険なためと、内部の保存のため?)周囲の写真しか撮っていません。

東福寺 三門 東福寺 三門 東福寺 三門 東福寺 三門 東福寺 三門

そして、方丈庭園です。ここは日本で一番美しい枯山水だと思うのですが、いかがでしょうか?(まだまだ枯山水庭園を探しに行かないと・・・)

東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園 東福寺 方丈庭園

ここは、桜の木が一本もないそうです。この涅槃図と三門室内の天井画を書いた方(明兆)が、あえて修行の妨げにならないように桜の木を切ってほしい、と時の室町将軍からの褒美としてねだったとか。後世の方には大迷惑な・・・。従って、次の参拝時期は、紅葉時期になりそうです。

東山花灯路2017

東山花灯路2017

今年も東山花灯路に参戦しました。

昨年は思い立ったのが遅すぎて、到着したら終わりかかっておりましたことで猛省。今年は早々とついた結果、日が長くてまだ全然明るかったという・・・。開始は18時ですので、八坂神社に着いてからは、しばらく夜店を冷やかしたり、八坂さんで参拝したりで、時間を潰しました。

スタンプラリーがあることがわかったのですが、どこで台紙をもらえるのかよくわかりませんでした。また来年頑張ります。

円山公園内には、アーティスティックな生花や、ねぶた祭の原型になったと言われる粟田大燈呂など、芸術的ライトアップがメインです。

円山公園の横の「長楽館」は洋風の建物に厳かなカフェがあるところ。義伯父のお気に入りの場所で、一度待ち合わせしたことがあります。本日はいい雰囲気のライトアップの中、ジャズの調べが聞こえていました。

この道を真反対にずんずんと頂上まで上がっていったら、うちの母方の菩提寺があります。今日は行かないけど。

これは、東本願寺の大谷祖廟(親鸞和尚のお墓があるところ)へ続く道です。

ここからは、ねねの道です。清水寺に向かって、高台寺・圓徳院などの名所が続いていきます。

ようやく八坂の塔(法観寺)。ここのライトアップが東山花灯路では一番好きです。

今年はここで折り返そう、と決めておりました。京都駅近くで用事があるので、東大路まで出たらタクシーに乗りますね。

来年こそ、知恩院・青蓮院などの円山公園より北側を回る所存です。

乙訓で一番(?)早咲き桜がある「桜の園」、そして向日神社の謎

3月になったばかりですが、早くも咲いている桜があると聞きつけて、行って参りました。

目的地は向日市の向日神社の裏手にある『桜の園』と呼ばれる桜並木です。場所はこちらになります。

阪急バスの向日台団地前バス停から向日台団地の方に向かい、団地裏手の坂道を登っていくと5分足らずで『桜の園』です。バス停付近には向日町競輪の駐車場がありますので、自家用車の方はこちらに停めるのがオススメです。

ここが『桜の園』の入り口です。

ここではかつて、「桜博士」といわれた笹部新太郎氏が桜苗圃を造園されていたのですが、名神高速道路(新名神じゃなくて旧の方)の土砂採取地になってしまい、失われていたそうです。長い間、その事実は忘れられていたのですが、近年になりご近所の方々のご尽力で桜並木が作られたのです。桜の園のはなし

現在は向日台団地から向日神社への坂道沿いに約20種の桜が並んでいます。いろいろな品種があるので、2月下旬から4月下旬くらいまで桜を楽しめるようです。

さて、『桜の園』の桜並木を進んでみるのですが・・・

おや?桜どこ??
少し進むと、ありました!あれれ?何と1本だけ!!

河津桜は1本だけのようです。迫力はありませんが、花はキレイに咲いてましたよ。

メジロも早めの花見を楽しんでいるようです。その桜はまだやで〜。

桜並木からは大原野、京都縦貫道そして西山の稜線が望めます。

他の桜が咲いた頃にまた来るとしましょう。

 

さて、桜の園の並木道を抜けると丘の頂上に出ます。ここは『勝山公園』というちいさな広場になっているのですが、『元稲荷古墳』という碑もあります。

何とこの丘、4世紀初頭の前方後円墳です。ええええ、そんな貴重なモノの上に立ってもええのん??
乙訓出身の相方曰く、「そんな事言うてたら、歩けるとこあらへん」だそうです。尼崎育ちにはわからん感覚です。
ここが古墳の上ですが、わかりますか?何となくそんな雰囲気がするような、しないような・・・

公園(古墳)を抜けると、向日神社に裏から入ります。

Wikipediaによるとこの向日神社、起源は8世紀とからしいです。8世紀って何なん?本殿は1418年建築?築599年、来年には築600年ですって。
京都市内の観光有名寺社仏閣と比べると、地味慎ましやかというか普通によくある町の神社なんですが、とんでもなく歴史があります。さすがは平安京の前の都というところでしょうか。

この向日神社には『天文館』という建物が併設されていて、プラネタリウムを上映しています。

何で『天文館』で、何でプラネタリウムなんでしょう。これは今後の研究課題としましょう。この神社の下には『アストロ通り』という名前の道路(実は「西国街道」の一部)まであります。なんという宇宙志向でしょう。

最後に舞楽殿と表参道の写真を貼っておきますね。アストロ通りからまっすぐ200mくらい伸びる参道は、すごくいい雰囲気ですよ。一度行ってみてくださいね。

冬の鞍馬に叡山電車でGO!

乙訓で雪が少し降った翌日、北山に行けばいい雪景色が見られるかもと思い、行ってきました鞍馬まで。

今回は車で出町柳まで行き、そこから叡山電車で鞍馬駅まで行きます。目指すは観覧車両「きらら」だったのですが、さて乗れるでしょうか?

車は出町柳の京都市出町駐車場に停めます。



この駐車場、河原町今出川交差点を少し上がったところにあります。出町枡形商店街の向かいです。豆大福で有名な『出町ふたば』さんからもよく見えます。見ると、さすが日曜日、やはりずらりと数十人はお店の前で並んでいましたよ?

駐車場は地下にあります。地下2階〜地下5階くらいが駐車スペースです。30分150円でMax1,200円の設定です。

この駐車場、意外に穴場で満車になっているのを見たことがありません。
ただ、ちょっと入り方が難しいです。河原町通から駐車場建物の北側に沿って東(鴨川方向)に入り、突き当りを180度ターンして入ります。うっかりしてるとハンドル切り返しになります。もっとうっかりすると、通り過ぎてもう一周することになります。
駐車場内部は螺旋状に地下に潜っていきますが、コーナー部が狭いので慎重に行きましょう。

無事に車を停めたら、叡山電鉄「出町柳」駅に向かいます。

久しぶりの叡山電車です。2年ぶりくらいかな?

切符を買って改札を通ろうとすると、何と!


ICカードが使える、だと・・・??

長いこと”スルッと関西”対応で止まっていた叡山電車。自分が生きてるうちはICカード対応しないだろうと思っていた、叡山電車。こんな日が来るとはねぇ。調べてみると2016年3月から対応したようです。
急いでる時に切符買わなくて済むので便利になりましたね。

さて、ホームにちょうど鞍馬行きが停まっていて出発寸前です。乗り込んで鞍馬に向かいます。この電車は「きらら」ではなく一般車両だったので、写真も撮り忘れました。

そして、「鞍馬」駅に到着です。

思ってたほどは雪がありません・・・・ありゃ?

駅前駐車場に名物の天狗像がありますが、なんかおかしい??
んー?鼻がない?天狗のシンボル、長い鼻がありませーん。絆創膏貼ってはります。
1月中旬の大雪のときの雪の重みで折れたそうです。痛そう。
このとき来てたら、すごい雪景色が見られたんやろうなぁ。残念。

さて、気を取り直して鞍馬寺の山門まで行きましょう。といっても、徒歩3分くらいです。あっという間に着いてしまいます。

上まで登れば雪もたくさん残っているかもしれませんが、諸般の事情で今日はここまで。「何しに来たんや?」状態ですネ^^; (あ、門から先は有料ですからね?)

ちなみに鞍馬寺には狛犬ではなく、狛虎がおられますよ。

駅に戻る途中で饅頭を買い(写真撮り忘れた!!)駅舎で食べていると、雪がチラチラ降ってきました。チョットわかりにくですね。

帰りは「きらら」に乗ります。「きらら」は叡山電鉄の誇る、トップガラスのある展望車両なのです。こんなのです。1時間に1本ぐらいは設定があるので、せっかく叡山電車に乗るなら、ぜひ少し時間を潰して、これに乗りましょう!

1車両に8席のペアシート(4組分)があり、車窓側を向いているので、体や首を回すこと無く景色を楽しめます。2量編成なので合計8組分ですね。

こちらがそのペアシートから撮った景色

雪がちらついてるのがわかるでしょうか?うーん、あまりよくわかりませんね。

鞍馬では10月に有名な火祭りがあります。森見登美彦氏の「夜行」の舞台になってました。これは「死ぬまでに一度は行ってみたい」リストの上位に位置しています。今年いけたらいいなあ。

嵐山花灯路の穴場ポイントはココ・・・天龍寺宝厳院

嵐山花灯路2016
2016年12月9日(金)-18日(日)
http://www.hanatouro.jp/arashiyama/

→スマホ用マップ
→PDF版マップ

→前回の記事

亀山公園を北からダラダラと降りてきた川のほとり、しばらくして左に曲がると、「時雨殿」がありますが、次の穴場は、そのすぐ隣の「法隆寺塔頭 宝厳院」です。

嵐電嵐山駅からすぐにある天龍寺はとても広い境内のお寺で、たくさんの塔頭寺院(天龍寺に寄り添って後世に建てられた寄進寺院)を従えています。残念ながら、どれも嵐山花灯路には参加していません。ただ一つ、南西の方向にある「宝厳院」だけは、ライトアップされるのです。この寺院は賑わいの多い表通りからはかなり離れており、川方向からぐるりと回り込まないと行き着きません。従って、嵐山花灯路の全容が十分把握できている人でないと気がつかないのです。

また、春(桜〜新緑の頃)と秋(10月〜紅葉の頃)の限られた期間にしか内部を観覧できませんので、本当に素晴らしいお庭があることをご存知の方はそれほど多くないでしょう。

私は、この秋の特別観覧時期に昼間のお庭に感嘆していたので、夜も来てみたい、とウズウズしていました。そして、嵐山花灯路で観覧できるスポットの1つと知り、今回勇んで観覧させていただきました。

京都嵐山花灯路 夜の特別拝観 「獅子吼の庭」公開
2016年12月9日(金)~12月18日(日)
午後5時~午後8時30分閉門 (受付終了 午後8時)
大人600円 小中学生300円

幻想的な光の投影が、嵐山を借景する手入れ行き届いたお庭がマッチし、本当に素晴らしかったです。

なにはともあれ、下記のアルバムをごらんください。

それはそれは・・・涙がこぼれそうになるほど、美しい光景でした。