いよいよ祇園祭のクライマックス、前祭の山鉾巡行です。
生まれてからずっと関西人をやってますが、実は初の山鉾巡行なのです。ニュースなんかで毎年のように見てますが、いよいよ生巡行を見るのです。
とりあえず、9時20分頃に烏丸御池に到着です。御池通の河原町から烏丸までは有料観覧席が設置されています。
我々は有料席を買っていないので、まずは場所選びです。
御池通を河原町方向に歩きます。だんだん人が増えてきます。河原町御池の交差点で辻回しがあるので、ここが一番の人気スポットです。先頭の鉾が来るまで1時間以上ありますが、すごい人です。ここはあきらめて、河原町通を南下します。
河原町姉小路のあたりで、人垣が薄い部分がありました。ここで待つことにしましょう。
10時頃、巡行の先頭の鉾がやってきました。
山鉾の先頭は長刀鉾です。巡行の順番は毎年くじ引きで決めるのですが、長刀鉾は「くじ取らず」で先頭に決まっています。
この鉾だけは、本物のお稚児さんが先頭に立ってはります。他の鉾のお稚児さんはどう見てもお人形でした。お稚児さんは暑くて大変だったと思います。ちなみにお囃子の皆様も、窮屈な鉾の中で相当暑いと思います。腰掛けておられる縁から落ちる方は例年いらっしゃらないのでしょうか・・・?
多くの山で、お人形やら松の木やらの御神体を載せておられます。宵々々山では会所にお宝として飾られていたものです。特に松の木はこの年だけ使用のものなのか、毎年同じ木を使いまわしておられるのか大変気になります。そのうち調べてみます。
辻回し待ち。ここでお茶が配られたり、山鉾の後ろに転がしている荷物入れ(?)から何かアイテムを取り出したり、お囃子のパフォーマンスをしたり。山にはお囃子チームが乗る余地がないので、お囃子部隊がある山は道路上で立ち止まって演奏されます。
よく見ると、チーム(?)ごとにユニフォームや足袋のあり方が違います。足袋を履かずにわらじを直接履かれているところ、足袋ハイソックスを履かれているところ、わらじ無しで足袋だけのところ・・・。
各鉾の屋根の上には、必ず4名の方が手綱を握りしめて座っておられます。何のための方なんでしょう?なぜどなたも下に落っこちないのかとても不思議です。辻回しの際はおっかなびっくりで見てしまいます。
(追記:この屋根の皆様は、最後の御池新町から四条新町までの狭い道で、電線を屋根から払ったりするためにおられるようです。)
辻回しの手前の山は、待ち時間が多くて間延びしてしまいます。そこで辻回しの100m後方あたりで、何かパフォーマンスが入る山が多いようです。ちょうどいい場所に陣取った我々の幸運に心から感謝いたしました。お兄さんたちのお囃子に合わせてお子さんが踊る山は、微笑ましさのため観客から大拍手が起こっていました。
この山は、いきなり茶箪笥を開けて野点が始まりまして、代表者の方らしき上下の方にお茶を振る舞う小芝居が始まり、何のことやら意味がわからず、観客は目を白黒させていました。これも意味の調査が必要です・・・。
このかまきりは時々羽や鎌が動きます。うっすら紐が見えているので、おそらく輿の中に隠れている方が紐を引っ張って動かしておられるのだと推察します。中は大変熱いのでしょうね・・・。ご苦労をお察しいたします。
途中から最前列に出ることができました。
この山は、なぜか曳き手が完全に外国人部隊でした。ポリシーなのか、文化体験の一貫なのか、人手不足なのか。
さて、行列も終盤です。最後に河原町御池交差点の人混みに突入して辻回しを見ましょう。人が多いので肉眼ではあまり見えません。カメラを頭上に掲げて写します。
動画もあります。どうぞ。