こんにちわ!
高槻市の淀川河川敷に、「鵜殿のヨシ原」と呼ばれる、葦(ヨシまたはアシ)の群生地があります。
年に1回、このヨシ原で、ヨシの保全・害虫駆除などを目的とした野焼きが行われており、「鵜殿のヨシ原焼き」として高槻市ではちょっと有名な行事になっています。三島地区以外の関西では、ほとんど知られていない気がします。
本日はそのヨシ原焼きの日でした。お天気もいいし、行ってみましょう!
目的地はコチラ↓
公共交通機関だと高槻市駅などから、高槻市バスで道鵜町バス停下車、徒歩5分位です。
我々は自動車で行くことにしました。とは言え、近辺にはコインパーキングも無さそうです。そこで、イオン高槻さんに車を停め、そこから歩くことにしました。
イオン高槻さんの駐車場はなんと日曜日でも3時間まで無料!ありがたいですね。
タダで利用するのもなんですので、我々はイオン高槻さんでお茶を購入しました。ありがとう、イオン高槻さん。
AM9時過ぎに買い物を済ませて駐車場から淀川方向を見ると、何やら煙が立ち上っています。どうやら始まってるようですね。急ぎましょう。
10分ほど歩くと淀川堤防に到着です。堤防の上にはたくさんの見物人が集まっています。そして、ヨシ原の上流部分と下流部分で既にヨシ焼きが始まっています。
上流側がよく燃えているようです。そちらに移動してみましょう。
煙の向こうに見えているのは淀川の対岸、枚方市の樟葉です。
煙に追われたアオサギが逃げてきました。
燃えてます。
最初に火を付けた(多分)場所は、こんな感じになっています。焼けた部分は真っ黒に焦げてますね。
広大な河川敷が火の海になっている光景を期待していましたが、ここまでのところ、それほどの迫力はありません。ん~~、こんなもん??
しばらくするとヨシ原の中央付近に消防の方が集まり、着火しました。
見る見るうちに炎が広がり、ほんの数分で私達から30メートルくらいのところまで燃えてきました。おおおおお、熱い!なかなかの迫力です。風向き次第では、ヤバイんちゃうのん?と思うくらいの勢いです。
でも大丈夫、たくさんの消防の方が出動されていて、しっかり見張ってらっしゃいます。警察も出動されています。
大勢の「鵜殿のヨシ原保存会」の皆さんがスタッフとして運営されていました。地元の一大イベントなんですね。皆様、ご苦労様です。
ここでちょっとだけ、お勉強。
ヨシはすだれなどの原材料に使われる植物ですが、ここ鵜殿のヨシは古くから雅楽の篳篥(ひちりき)という楽器の吹口(リード)に使われているそうです。現在でも宮内庁の篳篥のリードはmade in 鵜殿らしいです。
近年は外来種の影響や河川改修の影響で、ヨシ原の面積が減っているそうです。
対岸の枚方市住民から降灰の苦情があり、中止になった年もあります。
また近い将来、このあたりに新名神高速道路が開通する計画があります。
そんなこんなで、この鵜殿のヨシ原焼きは存続の危機と闘っているという話です。
長く続くといいですネ!
最後に、今回のヨシ原焼きの様子を短い動画にしてみました。よかったら見てくださいね。