乙訓で一番(?)早咲き桜がある「桜の園」、そして向日神社の謎

3月になったばかりですが、早くも咲いている桜があると聞きつけて、行って参りました。

目的地は向日市の向日神社の裏手にある『桜の園』と呼ばれる桜並木です。場所はこちらになります。

阪急バスの向日台団地前バス停から向日台団地の方に向かい、団地裏手の坂道を登っていくと5分足らずで『桜の園』です。バス停付近には向日町競輪の駐車場がありますので、自家用車の方はこちらに停めるのがオススメです。

ここが『桜の園』の入り口です。

ここではかつて、「桜博士」といわれた笹部新太郎氏が桜苗圃を造園されていたのですが、名神高速道路(新名神じゃなくて旧の方)の土砂採取地になってしまい、失われていたそうです。長い間、その事実は忘れられていたのですが、近年になりご近所の方々のご尽力で桜並木が作られたのです。桜の園のはなし

現在は向日台団地から向日神社への坂道沿いに約20種の桜が並んでいます。いろいろな品種があるので、2月下旬から4月下旬くらいまで桜を楽しめるようです。

さて、『桜の園』の桜並木を進んでみるのですが・・・

おや?桜どこ??
少し進むと、ありました!あれれ?何と1本だけ!!

河津桜は1本だけのようです。迫力はありませんが、花はキレイに咲いてましたよ。

メジロも早めの花見を楽しんでいるようです。その桜はまだやで〜。

桜並木からは大原野、京都縦貫道そして西山の稜線が望めます。

他の桜が咲いた頃にまた来るとしましょう。

 

さて、桜の園の並木道を抜けると丘の頂上に出ます。ここは『勝山公園』というちいさな広場になっているのですが、『元稲荷古墳』という碑もあります。

何とこの丘、4世紀初頭の前方後円墳です。ええええ、そんな貴重なモノの上に立ってもええのん??
乙訓出身の相方曰く、「そんな事言うてたら、歩けるとこあらへん」だそうです。尼崎育ちにはわからん感覚です。
ここが古墳の上ですが、わかりますか?何となくそんな雰囲気がするような、しないような・・・

公園(古墳)を抜けると、向日神社に裏から入ります。

Wikipediaによるとこの向日神社、起源は8世紀とからしいです。8世紀って何なん?本殿は1418年建築?築599年、来年には築600年ですって。
京都市内の観光有名寺社仏閣と比べると、地味慎ましやかというか普通によくある町の神社なんですが、とんでもなく歴史があります。さすがは平安京の前の都というところでしょうか。

この向日神社には『天文館』という建物が併設されていて、プラネタリウムを上映しています。

何で『天文館』で、何でプラネタリウムなんでしょう。これは今後の研究課題としましょう。この神社の下には『アストロ通り』という名前の道路(実は「西国街道」の一部)まであります。なんという宇宙志向でしょう。

最後に舞楽殿と表参道の写真を貼っておきますね。アストロ通りからまっすぐ200mくらい伸びる参道は、すごくいい雰囲気ですよ。一度行ってみてくださいね。